family medicine

医師として身近な人の診療を行う事(とくに地元でやる家庭医):dual relationship(二重の関係)

先日の夏期セミナーにて「生まれ育った地元で家庭医として働くこと」というシンポジウムをかとうファミリークリニックの加藤貴紀先生と一緒に企画させていただきました。そこでちょっと紹介した参考文献。2012年に改訂された米国内科学会の倫理マニュアル...
family medicine

無関心期≠前熟考期??:ProchaskaのTTM (transtheoretical model:トランスセオレティカルモデル/行動変容のステージ)に関する6つの誤解

ここまでやるなら総説として学術誌に投稿したら?という意見もありますが、出版の日の目を見るまでの期間とそれでどのぐらいインパクトがあるか,と考えたときにすぐに世の中に伝えられる、検索できる、自由に広がっていくという事実の方に価値をおいたほうが...
一般の方向け

門番と魔法使い The Gatekeeper and the Wizard: a fairy tale 翻訳

魔法使いと弟子,ではなく門番と魔法使い。約1年前に翻訳の許可を本人からもらい、世界家庭医の日から一日遅れて完成。作者のN. Mathersは奇しくも明日からマレーシアのボルネオ島で行なわれるWONCA Asia Pacific 2014の学...
一般の方向け

世界家庭医の日 5月19日 World Family Doctor Day – May 19

初めて聞かれる方も多いのではないでしょうか世界各国の家庭医の学会が所属する「学会の学会」であるWONCA という組織があります.3年ごとに世界大会 (それ以外の年はヨーロッパ,アジア太平洋などの各地区ごと)が開催されておりますが,2010年...
未分類

家庭医/GPとは(定義)

総合診療専門医という名の下に定義を包含されることになる家庭医という仕事。昨年独自の定義を試みたのでここに共有をしておきます。「家庭医/GPとは、主としてプライマリ・ケアを担うが一部secondary careも担う医師であり、その特徴は定義...
Online Journal Club

肺がんスクリーニング推奨の改訂 (USPSTF 2013)

あくまで素案の段階です!正式な発表の時点で内容の変更がありえることに注意。パブコメ段階なので8月末には一度アクセスできなくなりますが必読。これが正式になるとかなり診療を変えなければなりません英文、日本語斜体部分は抜粋。肺がんのスクリーニング...
FD(faculty development)

診療の構造 (process of care) :TOPIC: Task-Oriented Processes in Care (TOPIC) Model in Ambulatory Care

診療の構造というのは、特に外来診療において(入院や救急、在宅でもそうだとは思いますが)、どのような手順で、どのような項目を外さずに、どういう構造で診療をすると抜け落ちなくうまくいくか、ということについて示されたモデルのことで、簡単には挨拶、...
FD(faculty development)

NAS (Next Accreditation System) とMilestone Project (米国卒後研修:レジデンシー制度の2度目の大改革)

この記事は医学教育、とくに後期研修に関わっている方、米国の事情に詳しい方対象です。急いでまとめたので体裁も整ってませんが。とりあえず。米国の卒後研修(レジデンシー)は、その分野(外科、家庭医、小児科など)に関わらず、ACGMEという卒後研修...
FD(faculty development)

態度(価値観)ってどうやって評価(判定)するの?

態度領域(情意領域)(≒価値観)の評価はどのように行うか? 言い換えると「xxxが大切であると認識している/xxxに重要性を置いている」と本当に感じているか、ということをどう判断するかという意味。ある人が「満席の電車で妊婦さんや高齢者に席を...
family medicine

家庭医療が絶滅するとしたら,その原因となる9つの理由

この文章は、2009年の第21回家庭医療学夏期セミナーの最終講演「家庭医療に未来はあるのか?」で話した内容の一部です。最近再読して、現在のこのタイミングで(総合診療医の制度化),再度共有することに意義があると考えられたので公開します。本来は...